「試験 気象予報の士(サムライ)への道」は構想中です。

〜最終決選 ラスト・タイフーン〜

【参考 100分de名著 武士道 NHKテレビテキスト】
台風とは
熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが,このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在し,なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット,風力8)以上のものを「台風」と呼びます。 (引用:気象庁HP
つまり、台風とは、「発生場所」と「低気圧域内の最大風速」を基準としています。「気象衛星ひまわり」によって、雲の動きから最大風速が判断できるためです。 しかし、雨量などは判断できないので、雨量の基準はありません。ただし、台風が日本付近から遠くても、台風周辺の湿った空気が日本付近に停滞する梅雨・秋雨前線に流れ込み、大雨をもたらす場合があります。また、日本の近くで最大風速が基準を下回り、台風から熱帯低気圧に変わっても、暖かく湿った空気を持っているため、大雨には警戒が必要です。
グラフで見る台風@出所:気象庁HP)】
1951年〜2011年の経年変化で台風の発生数と上陸数を見てみましょう。全般的に見れば、発生数が多くなると上陸数が多くなるとは言えません。 周期的に増減を繰り返しているように見えます。多い年で6個、少ない年は1個、また、上陸しない年もあります。特に2004年は台風の上陸数が10個となり、過去60年間でも飛び抜けて高くなっています。この年は台風の襲来のほかにも、平成16年7月福井豪雨、平成16年7月新潟・福島豪雨が重なりました。
2004年のケースは30年に1度に起こる異常気象と捉えることなく、再び起こりうる可能性として対策をとるべきだと思います。また、上陸しない年もありますが、1〜6個は台風がやってくることを統計的に判断しておきましょう。
グラフで見る台風A出所:気象庁HP)】
台風は上空の風に流されて動き,また地球の自転の影響で北へ向かう性質を持っています。そのため,通常東風が吹いている低緯度では台風は西へ流されながら次第に北上し,上空で強い西風(偏西風)が吹いている中・高緯度に来ると台風は速い速度で北東へ進みます。 (引用:気象庁HP
1951年〜2011年の月別による台風の発生数と上陸数を見てみましょう。発生数と上陸数に高い相関が見られ、7月〜10月は上陸する可能性が比較的に高くなります。季節性が高いことが理解できると思います。この台風シーズンに警戒することを強く意識することです。特に9月は海面水温が最も高い時期で、水蒸気を多く含むので雨量が多くなります(補講 アメダス・ハンター(気象台編))。
また、海岸では、土用波(どようなみ)と呼ばれる現象が起こります。比較的穏やかな海で突発的に発生する大波です。晩夏(8月下旬〜9月上旬)にあたる「夏の土用」の時期に起こることは、古くから漁師の間などで知られていました。今では、台風からの「うねり」が原因だと言うことは多くの人が知るようになってきました。
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